きちんと治せる方法があります

薬の変化

うつ病はいつからあったのか

うつ病自体は、人類の起源ごろからあったと考えられてます。 正式に「うつ病」の症状が記載されたのは、紀元前5世紀から4世紀、古代ギリシアの医者ヒポクラテスが「四体液説」を唱えてからだと言われています。「四体液説」とは人間が、血液、粘液、黄胆汁、黒胆汁からできているという考えです。黒胆汁が多い人が憂鬱な気質となると考えられていました。黒胆汁のことをメランコリーと呼ばれ、その後、うつ病のタイプの一つに分類されました。 1950年代になると「イミプラミン」という化学物質が合成されました。これを「うつ病」で入院した患者に投与したところ改善がみられ、治療薬としての最初の薬が誕生しました。 その後次々に抗うつ薬の研究が進み、3環系という一群の第一世代と言われる、うつ病の治療薬が合成され今でも使われています。その後、副作用を減らして患者の治療の負担を減らした4環系とよばれる薬も開発され、治療が進歩しました。

現在の治療薬と今後の動向

さらに近年、さらに副作用を減らし、うつ病の原因とされるセロトニンという脳内神経伝達物質「セロトニン」に的を絞った「SSRI」という一群の治療薬が、次々に合成され、治療薬物の選択肢が増えました。また「ノルアドレナリン」、「ドーパミン」という神経伝達物質に作用する新しいタイプの薬も開発されました。 うつ病の研究自体も急速に進み、工夫を凝らした新しいタイプの新薬も次々に開発中です。 近年ストレスにさらされて、うつ病になる患者さんが増えました。その治療に間接的に作用する、向精神薬や、安全な睡眠薬も、うつ病の治療に使用されるようになりました。 社会の理解や、医師の治療手段も増え、さまざまな治療がおこなわれるようになってきています。 今後も活発な研究が行われると思われます。